三澤 一実

KAZUMI MISAWA

学校名
武蔵野美術大学(ムサビ)
所属
共通デザイン・教職課程 教授
専門分野
美術教育、鑑賞教育

1963年長野県生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科修士課程修了。中学校教諭、埼玉県立近代美術館主査、文教大学准教授を経て、2008年より武蔵野美術大学教職課程教授。そして同年「旅するムサビ」が開始。中学校の美術教諭から「本物の美術作品を見せたい」という相談を受け、「学生の作品なら」と持参し、中学生と大学生が一緒に鑑賞したことがきっかけ。多忙な先生の息抜きは庭いじり。

マナビコネタ

改めて、「美術」ってなんだろう?

illustration / Chika Miyata

頭で考えていることを形に表すこと。言葉で伝えるのが難しければ、絵を描いたり、身体を動かしたり、そのイメージを他の人も見えるように形にします。上手下手は関係なく、必要なのは込められた思い。そして、既存のものに満足せず新しいものを作ること。表現したいと思えば、それは美術の始まりです。

プロジェクトをのぞき見

地域に美術の楽しさを広げる「旅ムサ」

旅するムサビプロジェクト(通称:旅ムサ)

ムサビの学生が全国各地の小中学校を訪れ授業を実施する取り組み。2008年にスタートし、2017 年には活動10 年目を迎える。上の写真はワークショップの様子。

1

「旅ムサ」が2017年度グッドデザイン賞受賞

10年続く、美術普及の優れた取り組み(デザイン)として評価。色や形で表すだけでなく、考え方や活動も「デザイン」。
2

旅ムサの原点「対話型鑑賞」

学生の作品を前に、鑑賞者(中学生など)と作者の間にファシリテーター(学生)が入り、言葉を交わし鑑賞を深める試み。
3

一緒に作る「ワークショップ」

学校や美術館、地域の人々と連携し、造形体験を企画・実施。学生と参加者が一緒になって作品作りや造形遊びを行う。
4

驚きの歓声があがる「黒板ジャック」

朝、教室に入ると黒板いっぱいに広がる絵。子ども達は内緒で描かれた絵に突然触れる、そんなドッキリのような企画。
5

学校を美術館に変える「ムサビる!」

美術館がない地域もあるため、学生や教員らの作品を中学校に持ち込み、夏休みの2日間だけ開く美術館を作り上げる。
6

学生が作る旅の冊子

「旅ムサ」の参加学生が自主的に作る旅の記録。美大生らしいさすがの出来栄え。先生は印刷費を捻出するために奔走。

ターニングポイント

“荒れた”学校で教育への道を志す

illustration / Chika Miyata

藝大大学院を修了後は彫刻家を志すも、経済的な厳しさもあり、中学校の臨時採用で教員に。でも、そこは廊下を自転車が走る荒れ具合。彫刻家への想いもあったが、学校のために奮闘する他の教員に刺激を受けつつ、30歳で彫刻も教育も“つくる”ことは一緒だと悟り、教育者の道へ。

学生ぶっちゃけトーク

ポーカーフェイスに隠された優しさ

緊張と緩和を使いこなし、しっかり指導してくれる

多忙な先生曰く「自分は3人いる」。2人は自宅で充電中

学年ごとにファンが存在!

授業作りに熱心で、授業では緊張感も漂わせる。滅多にポーカーフェイスを崩さない先生も、学生が「きつそうな時は声をかけてくれる」、「必要なことはしっかり指摘してくれる」頼りになる存在。趣味の写真に打ち込むと「少年のような顔つきになる」という可愛らしい一面も。

記事の内容は掲載時のものです。

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