# 水は未知 # ハイドレートの秘密 # 育児と研究の両立

深澤 倫子
TOMOKO FUKAZAWA
明治大学
理工学部 応用化学科 教授
応用化学 、物理化学、物性化学
北海道大学工学部卒業、同大学工学研究科応用物理学専攻修士課程修了、同大学工学研究科量子物理工学専攻博士課程修了、博士(工学)。水分子が結合して他の分子を包む「ハイドレート」に着目し、未だ解明されていない「水」の物性を原子レベルのミクロな視点で探究。その応用範囲は医療から宇宙までと広大。家庭では2人の娘の育児に奮闘中。柔らかすぎる笑顔と物腰で、未知の領域を切り拓く。
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明治大学 理工学部 応用化学科 応用物理化学研究室
マナビコネタ
実はわかっていない、氷が滑る理由

illustration / Yoshimitsu Nippashi
「雪や氷の上は滑りやすい」。誰もが知っている事実ですが、実はまだ理由は解明されていません。「摩擦熱で溶ける」「踏む圧力で氷が溶ける」など、100年以上前から多くの理論が唱えられていますが、科学的な決着に至っていないのです。水ほど身近な物質はないのに、その性質の多くは謎なんですよ。
研究室をのぞき見
実は未知の「水」。その謎に立ち向かう!

photo / Koki Matsunaga

研究対象の「クラスレート・ ハイドレート」って?

謎のプルプル物体「ハイドロゲル」

ハイテク実験器具で 宇宙空間を再現!

パソコン画面でみる、シミュレーション結果はこんな感じ

水分子が描かれたガラスの時計のプレゼント

研究一筋の生活に「娘」の潤いを
先生どんな人? 先生のターニングポイント
未知の研究、その起源は南極にあり

illustration / Yoshimitsu Nippashi
幼少期は科学者の伝記に親しみ、高校では数学や物理が好きで、「自然と研究者になった」という先生。水に注目したのは、大学で南極の氷の研究をしている前晋爾先生の研究室に入ったから。南極越冬隊隊長という経歴を持つ恩師に導かれるように、自身も「水」の謎に立ち向かうことになった。
先生どんな人? 学生ぶっちゃけトーク
おっとり? せっかち? どっちなの

21時就寝&3時起きで育児と研究をこなす!

今年は研究室に待望の女子が。先生、うれしそう♡

旦那さんも研究者とのウワサ……出会いが気になる!
「実験の失敗を許してくれる」「名前を書き忘れると書いておいてくれる」など、優しさエピソードがいくつも。一方、「動きが速い」という声が。移動中は常に小走り。エレベーターを待つ時間を惜しんで階段で移動。おっとりなのかせっかちなのか、そのギャップが魅力、と語る学生多数。